寒いですね。
この時期、畑には虫がほとんどいなくなります。
アブラナ科をどんどん食べるアオムシやヨトウムシは、
厳寒期はサナギで越冬するため、畑から姿を消してしまいます。
今残っているのは、ハチやアブの幼虫。
やる気の無さがかわいらしく、葉っぱをバサバサと振るところりんと落っこちてきます。
虫がキライな私にとって、虫が少ない冬季の野菜栽培は楽し、です。
さて、春になると、土中や石の下で越冬してきた虫たちが、いっせいに目覚めます。
虫たちの最初の仕事は、交尾して産卵すること。春先に畑に植えた野菜たちの小さな苗は、虫たちの格好の餌食になります。
みんな地球に生きている仲間だから、虫も鳥もなめくじだって大事よねと言いながらも、野菜に虫がくっついていたら「ギャー」と叫んでしまう自分。
さらに、「大切に育てた私の野菜を食べるんじゃない!」と恨みごとも言いたくなります。
基本的には虫の出ない土づくりをすることが前提なのですが、やっぱり多少の虫害はあるものです。
一般的には「消毒しちゃえば?」ってな話です。でも農薬はまきたくない。じゃあどうする?
私は天敵くんたちの台頭を待ちます。
農薬をまかずに栽培している畑では、
5~6月にかけてたくさんの天敵を見つけることができます。
実はこれら天敵の活用は、有機農業を営む農民たちも積極的に行っています。
樹液を吸い、病気を媒介するアブラムシにはテントウムシ。
かわいらしい成虫は飛んで行ってしまいますから、畑にいて欲しいのはその幼虫。
成虫が畑で産卵してくれれば、大食漢の幼虫が大量に発生し、アブラムシ退治に大活躍です。
見つけるのが難しい小さな甲虫やダニ類なども、害虫に寄生したり捕食したり、
きっちり仕事をしてくれてます。
寄生バチや寄生バエが、アオムシやアゲハの幼虫に卵を産みつけています。
農薬に頼るのではなく、小さな生きものに協力してもらって営む農業。
そういう農業を応援したいですね。
さて実は、これらの天敵は、積極的に呼び込むための方法が研究されており、
天敵利用は総合的病害虫防除(IPM)の技術として、体系化されています。
最近では、天敵に害の少ない選択性農薬を散布するよう推奨され、
昔からいる土着天敵たちの活用が注目されています。
ただしかし。
やっぱり土壌消毒剤や絶滅系の農薬を使う人が多いのも事実。
そういう畑では天敵類は死に絶え、害虫しか見かけることができません。
生物が死に絶えた畑から生まれる野菜と、生きものでいっぱいの畑で栽培された野菜。
どちらの野菜を選びたいですか?
私は断然、生きものいっぱいの畑の野菜。
小さな生きものがたくさん生まれ、どこかに旅立っていく…いのちの源になってる畑。
そっちの方が絶対楽しいに決まってます。













